法悦の泉 親鸞会会員喜びの声

::親鸞聖人のみ教えを喜ぶ人たち

「いのちの灯 尽きるまで」

    富山県 上山 良行さん(仮名)

 吉山晃一医師(仮名)と私は、3年前に仕事を通じて知り合って以来、出張のたびに、「因果の道理」や「自利利他」などの仏語の意味を話してきました。

 昨年四月、吉山医師が私の勤める病院に来た時、家内の祖父は、末期の白血病で入院していました。

 祖父は、親鸞聖人のみ教えによって弥陀に救われ、常々、救われた世界やあふれんばかりの喜びを、親鸞聖人や蓮如上人のお言葉を示しながら話してくれました。吉山医師にも一度、会ってほしいと思っていたので、これが最初で最後のご縁かもしれない≠ニ思いながら、祖父に紹介しました。

 普段はしんどそうな祖父ですが、仏法の話になると、末期の患者とはとても思えぬ、相手を射抜くような眼光で話すのです。

すごい迫力だ。こんな人は初めてだ。

 最初は、20分程度だろうと思っていましたが、死ねばどうなるか分からない無明の闇と、それを一念でぶち破る六字の御名号、そして、いつ死んでも浄土往生間違いない身に救われた喜びなど、話は途切れることがなく、気がつけば、一時間以上たっていました。
 今まで、死に直面した患者を何千人と見てきた吉山医師ですが、
「すごい迫力だ。こんな人は初めてだ」
と、後で言っていました。
 翌日は、朝一番で地元へ帰る予定でしたが、「もっと聞きたい」と電話がかかってきました。再度、病室に案内すると、吉山医師は開口一番言いました。

「無明について、もっと詳しく聞かせてください」

親鸞会 会員の声


分かりました。それが『なぜ生きる』ということなんですね。

 前日同様、慧眼をもって真実を説く祖父の話を、吉山医師は、出発間際までの一時間、背筋を伸ばし、微動だにもせずに聞いていました。

「無明とはどういうことか、説き切られるのは、高森先生しかおられん。どうか直接、聞いてください。腹底にある無明が、本当に分かった時に、それは破られ、いつ死んでも弥陀の浄土間違いない身に救われます」
と言う祖父に、吉山医師は、

「分かりました。それが『なぜ生きる』ということなんですね。ぜひ、高森先生にお会いしたいと思います」

と答え、厚く礼を述べて帰りました。後で祖父は、

「何十万人、何百万人に一人しかおられん、めったに会えない方や。生きているうちに会えてよかった」
と、大変喜んでいました。
 祖父が浄土へ往生したのは、その3カ月後のことでした。
 その後も吉山医師と会うたびに、明け方まで仏法の話をしますが、祖父の話を今でも鮮烈に覚えていると言います。  


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